カンナビの井戸(cannabinoid)

日本のCBDユーザーこそ気にすべき?なのは…【前編】

  • 2020.07.10
  • 更新日:2020.10.29
  • 輸入
日本のCBDユーザーこそ気にすべき?なのは…【前編】

こんにちは、 CBD情報局『カンナビの井戸』のカンナビです。

今回、『日本のCBDユーザーこそ気にすべき?なのは…』という思わせぶりなタイトルにしましたが、その続きは『…CBD製品の成分分析証明書!』というアッサリとしたオチです。

CBDの成分分析書というのは、輸入品の場合は主に『Certificate of Analysis(分析証明書/成分分析表)』または『COA』という略称で呼ばれる文書で、メーカーやショップが公表・提供するもの。

この記事の後半では具体例付きで分析証明書の解説もしますが、どちらかというと『CBD製品の分析証明書を読み解くことができるように』ということよりも、まずは『(海外製品はもちろん国内製品の場合でも)ショップやメーカーが分析証明書をちゃんと公開しているのかを確認しましょう』という呼びかけの意味を込めて書いています。

なぜこんなことを書いているのかというと…

【決定版!】CBD選び方ガイド ~ カンナビ式CBD製品分類表 ~

消費者にとっても製造者・販売者にとっても…

そもそも、CBD製品に関する国内外の情報を見ていると、日本の場合、流通しているメーカーやブランド、製品の種類において、選択肢がとても限られていることが分かります。

仮に、現状がいわゆる『少数精鋭』だとして、この先もその状態が続くのであれば良いのかもしれませんが、もともとが混沌とした輸入販売品オンリーの市場。

この1年ほどの間に国内外で新たなCBD製品やCBDブランドが次々と誕生して出回る一方、国内では『CBD成分」に関する情報はさておき、個々の『CBD製品』に関する情報は、輸入品の場合でも国産品の場合でも、質・量ともにとても限られたままになっています。

ちなみに『国産品』というのは、海外製のCBDアイソレート(CBD成分のみを抽出・分離して結晶化した製品)などの輸入原材料を使用した国内加工品で、国内原産のCBD製品は存在しまません。

このような状況の中で、消費者にとって頼りになる情報の一つが含有成分の分析証明書、COAです。

『国産』CBDブランド戦国時代!…の商品選びはどうする?

…頼りになるのは含有成分の分析証明書『COA』

海外CBD製品の輸入販売代理店の中には、輸出元である海外メーカーの情報開示スタイルにならってCOAを積極的に公表しているショップもありますが、大半は開示していないように見受けられます。

もちろん、個々の消費者がどこまでそのようなマニアックな(?)情報を実際に確認するのか、あるいは必要とするのか…という意見はあるでしょう。

ただ、THC残留に伴う違法性や重金属残留なども含めた安全性などがこれだけ問題や話題になっている社会情勢を踏まえると、仮にその心配がまったくないと製造者や販売者が自信をもって宣伝できる製品であっても、いや、そうであればなおさら、消費者が気になった時にはいつでも確認・参照できる形でCOAが公開されている状態が、結果的には消費者の製品に対する安心感はもちろん、製造者や販売者に対する安心感や信頼、そして個々の企業・事業や市場の発展につながる…とカンナビ的には考えています。

実際、アメリカで2018年度改正農業法(2018 Farm Bill)で産業用大麻(ヘンプ)栽培が全米で合法になり、CBD製品を中心としたいわゆる『グリーンラッシュ』が異常なほど加熱するのと前後して、多くのメーカーやショップはCBDという成分だけでなく自社製品に関しても、消費者に対してできるだけ客観的で正確な情報を発信する流れが急加速したこともあり、産業としての健全性を育みつつある状況。

ちなみに先日、国内でCBD事業を比較的最近始めた人のブログかSNSで、ルールらしいルールもなく玉石混交のプレーヤーが好き勝手にプレーしている現在のCBD業界に対する懸念や本人の決意のようなものが綴られているのを目にしました。

BtoBであれBtoCであれ、客商売の販売事業をしている人の場合は書きたいことを書けない場合や、書いたとしても読者がポジショントークだと受け取る場合も多いと思いますが、個人的にはそのコメントを読んで共感したということもあり、CBD業界関係者ではないからこそできるような業界の健全な発展のための側面支援(後方支援?)を、微力ながらこの『カンナビの井戸』でもやっていこう!と。

ということで、『具体例付きで分析証明書の解説』に入りましょう。

前述の通り、まずはCOAを読み解くことよりも、COAというものの存在・概要を把握した上で、ある意味、ショップやメーカーのCOAに対する姿勢というか扱い方も消費者としての安心材料にして下さい…というのが今回のポイントなので、以下は興味度合いに応じて適当に読み飛ばして下さい。

CBDオイル選びは成分単価でキメる?!【入門編】

具体例=Garden of Lifeブランドのチョコミント味CBDオイル

さて以前、この4月に入り厚生労働省が(ようやく?)公表したCBD製品輸入に関する文書について、前編・後編の2回に分けて解説しました。

その後編で、厚労省が輸入相談・検査の際に必要とする『成分分析書』の説明ついでに紹介したのが、最近アメリカで注目を浴びている『Garden of Life(ガーデン・オブ・ライフ)』というCBD製品の成分分析証明書…へのリンクでした。

【徹底解説】「CBDオイル等のCBD製品の輸入を検討されている方へ」(厚生労働省)【後編】

実はこの Garden of Life は、3年前にスイスの食品大手ネスレ社に買収されたカナダの健康食品メーカー Atrium Innovations 社の主力ブランド。

この会社はもともと、ビタミンやプロテインなど普通の(?)オーガニック系サプリメーカーとしてよく知られており、日本でも楽天などのネットショップで販売されているものもあります。

ネスレ傘下に入ったのち、1年ほど前にCBD製品ラインアップを投入していろいろと話題を振りまいています。

Garden of Life(CBD製品ページトップ)

医師による監修・配合という意味でラインアップ全体に『Dr. Formulated』という枕詞を添え、ラインアップの中には『CBD+Relax』や『CBD+SLEEP』、『CBD+YOUTHFUL SKIN』など、他の効能を持つ成分とCBDをブレンドして症状改善を前面に押し出した強気の商品もあります。

この会社のCOAは比較的長めで、どの製品のものも10ページほどあります。

今回の具体例としてはやはりオーソドックスなCBDオイルが良いかなと思い、この『Dr. Formulated CBD 50mg Whole Hemp Extract Liquid Drops』のCOAにしました。

Garden of Life CBD(チョコミント)

この会社の場合、以下の通りCOAがリスト化されたページがあり、その時どきに販売しているロットに呼応したロット番号に差し替える形での情報公開のほか、別ページでは購入商品のロット番号を入力して該当するロットのCOAを検索・ダウンロードすることもできます。

分析証明書ダウンロード一覧(CBD成分)

余談ですが、このように最新のロット番号(あるいは消費期限の日付など)を差し替える形で個々の製品の最新COAにアクセスできるようにしているメーカーもあれば、サンプル的に過去のロットのCOAを掲載した上で、購入者や来店客が製品の外箱に印字されている番号等を入力すると該当するCOAが検索表示されるメーカー、またはその両方など、COAの提供・公表スタイルはさまざまです。

この製品の場合、複数の検査の独立したCOAを全11ページのPDFファイルにして提供。

カバーする検査の種類やフォーマットはメーカーや検査会社によってマチマチですが、通常、最初の1~2ページには全体のサマリーまたは以下のように一番肝となるカンナビノイド類の検査結果が記載されています。

ということで、その中身を具体的に見ていきましょう。

【注意報】『円建て決済』海外CBD通販サイトにご注意!

 

Cannabinoid Profile(カンナビノイド類プロファイル)検査結果

ということで、画像に直接書き込んだ方が読みやすいのでこの通り…
【2020.7.11 追記】
昨日の公開時に画像に書き込んだコメントについて早速、「もう少し詳しく」というリクエストがあったため追加コメント版の画像と差し替えました。

分析証明書(CBD成分)解説

ちなみにこの製品のCOAはTHCとCBDそれぞれの合計値しか記載されないフォーマットになっていますが、以下のようにTHCとCBDの内訳を記載したり、他のカンナビノイド類も含めたりしている場合もあります。
【2020.7.11 追記】
昨日の公開時に誤って別の画像を掲載していたため差し替えました。

分析証明書(CBD成分)解説

と、ここまで書いたところで少々息切れ(?)してきました。

CBDの場合のCOAでメインとなるのは上記の『カンナビノイド類の検査結果』部分ですが、今回のテーマは前後編に分けて、次回はこの続き+αにしようと思います。

では、また!

 

日本のCBDユーザーこそ気にすべき?なのは…【後編】