カンナビの井戸(cannabinoid)

日本のCBDユーザーこそ気にすべき?なのは…【後編】

  • 2020.07.11
  • 更新日:2020.07.12
  • 輸入
日本のCBDユーザーこそ気にすべき?なのは…【後編】

こんにちは、 CBD情報局「カンナビの井戸」のカンナビです。

今回のテーマは書いている途中で息切れして前編と後編に分けることにしましたが、のんびり息つぎをすると挫折しそうなので珍しく2日続けての更新です。

今回使用の分析証明書(COA)の構成

まず、前編の最後に「CBDの場合のCOAでメインとなるのは上記の「カンナビノイド類の検査結果」部分ですが」と書きましたが、これはあくまでも、「CBD業界や厚生労働省(の中の主には地方厚生局麻薬取締部)にとって重要なのは」という但し書き付きです。

要は、諸々の報道やその他の発信情報から受ける印象としては、THCが入っているかどうか(プラス、強いて言えばホントにCBDがちゃんと入っているのかどうか)以外はあまり重要ではないのだろうなと。

ただ実際は、「大麻草由来の夢の(?)成分CBD」を、多くの場合は海外ですが最近では国内でも、他のさまざまな成分を含む原材料とミックスして、CBDオイルをはじめとするいわゆる「いわゆる健康食品」やその他のCBD製品を作っています。

ということは、カンナビノイド類以外の成分分析や、そもそも明らかに有害とされる成分などの残留物検査の結果も本来は重要なはずです。

今回使用しているGarden of Life社の分析証明書(COA)は、複数の検査結果の証明書から成る全11ページのPDFと前回書きましたが、遅ればせながら具体的には、前編でまず取り上げた「Cannabinoid Profile」以下、このような構成になっています。

・Cannabinoid Profile(カンナビノイド類プロファイル検査結果):1ページ
・Terpene Profile(テルペン類プロファイル検査結果):1ページ
・無題(イースト菌、サルモネラ菌ほか微生物検査):1ページ
・Heavy Metal Screen(重金属スクリーン検査):1ページ
・Residual Solvent Screen(残留溶剤スクリーン検査):1ページ
・Pesticide Residue Screen(残留農薬スクリーン検査):5ページ
・Mycotoxin Screen(カビ毒スクリーン検査)+その他の各種検査(食品水分量測定、他):1ページ

ちなみに前編で触れるのを忘れましたが、「Cannabinoid Profile」を見ると以前このブログでも取り上げた「フルスペクトラム」と「ブロードスペクトラム」のスペクトラム具合を確認することができます。

CBD製品の「スペクトラム」とTHC

さて、この過去記事でも触れましたが、今回の事例の2つめの分析証明書はテルペン類に関するものです。

Terpene Profile(テルペン類プロファイル)検査結果

テルペン類は大麻草も含むさまざまな植物の中で合成される炭素化合物で、いわゆるハーブ類には豊富に含まれています。

今回の分析書に記載されているテルペンの中で比較的数値の大きいものについては、この通り画像に直接書き込みをしました。

分析証明書(CBD成分)解説

余談ですが、使用したガスクロマトグラフというタイプの分析器は、通称、ももクロならぬ「ガスクロ」。

前編でコメントを添えたカンナビノイド類のプロファイル検査で使用した「液体クロマトグラフ」は通称「液クロ」。

このテルペン類の検査で使用しているガスクロは高温の蒸気圧を使用するため、カンナビノイド類の検査に使ってしまうと熱に弱いTHCAが検査過程でTHCに変わってしまうという問題があるということもありカンナビノイド類の検査では液クロ使用。

これは大麻草の生の葉に含まれている状態では精神活性成分ではない良い子(?)のTHCAが、刈り取られて乾燥されたり加熱されたりすると精神活性バリバリのTHCに変身するのと同じ原理です。

あまり「まとまって」いない…まとめ

さて、また息切れしてきましたが、あとは重金属や残留農薬などのスクリーニングという、一般的な食材や食品の成分検査の証明書なのでまとめてスキップすることにします。

前回も書きましたが、CBDユーザーの場合、まずは既に使用している製品や興味のある製品のCOAの概要を把握するだけ、あるいはCOAというものの存在を少し気にするだけでも良いと思います。

そして製造者や販売者は、今後の市場の成長とともにそのような意識高い系ユーザーが増える可能性を見越して、一般的なCBD成分だけでなく自社製品や自社取り扱い製品の情報も、より質の高い情報発信を目指すことで存在感を高めることができるのではないでしょうか。

ということで、最後に息抜き(?)の余談ですが、今回、このCOAのPDFファイルの構造を「分析」してみたところ、ご覧の通り、署名部分は同じ担当者の他の証明書でも使い回しができるよう署名部分専用の画像が貼り付けられていました。

欧米の場合、このような証明書など、唯一無二である必要も特にない文書では直筆署名部分の複製使い回しが企業や行政機関を問わずごく普通に行われていますが、ハンコ文化が根強い日本の場合、印影であれ署名であれ、まだ複製されたものを正式なものとすることに抵抗を感じる人が多い印象を受けます。

CBD製品の輸入において厚労省が必要としている「・分析機関の責任者又は分析実施者の署名及び肩書き」としてはこれでも大丈夫だと思いますが、日本のお役所ももう少し合理的な視点で、押印や直筆が必要な文書とそうでないものの線引きをして欲しいと思う今日この頃です。

では、また!

アマゾンではCBD販売禁止! でも…