カンナビの井戸(cannabinoid)

謎多きTabletz社、タブレット型CBD『Tabletz』を国内発売?!

謎多きTabletz社、タブレット型CBD『Tabletz』を国内発売?!

こんにちは、 CBD情報局「カンナビの井戸」のカンナビです。

少し前のことになりますが、新型コロナの第一波だか第一陣だかが少し収まった6月上旬、カンナビ的にはちょっと気になるCBD業界ニュースが欧米の金融系メディアで報じられました。

ちょっと煽り気味の和訳にしてみましたが、こんなタイトルのプレスリリースを出したのはカナダの大麻ベンチャー企業、NeutriSci International社。

『ニュートリサイ・インターナショナルの初回受注、前途有望な日本のCBD市場への参入を後押し』
NEUTRISCI INTERNATIONAL INC. INITIAL ORDER SEES NEUTRISCI ENTER PROMISING JAPANESE CBD MARKET

長期的な契約の締結に先立ち、日本の輸入企業側からは約400万円相当(US$37,500)の初回サンプル注文と入金があったことを受けてのプレスリリース配信。

当時はまだ契約先の日本企業の名前やブランドなどが伏せられていました。

一応『 CBD情報局』の看板を掲げるカンナビ、早速、ゆる~く調査を開始。

…というか、実際は超アナログな『脳内ウォッチリスト』に入れるだけで様子見にしていました。

先日ふと思い出して確認したところ、この2ヶ月半ほどで少し謎めいた(?)展開があったため、今日はこのニュースについて書きたいと思います。

NeutriSciの舌下CBD-THCタブレット

『ニュートリサイ・インターナショナル、厚労省から最終承認!』

さて、まず直近の展開についてですが、NeutriSci社は今月4日にこんなタイトルのプレスリリースを出しました。

『ニュートリサイ・インターナショナル、日本の厚生労働省から最終承認を受ける』
NEUTRISCI INTERNATIONAL INC. RECEIVES FINAL APPROVAL FROM JAPANESE HEALTH MINISTRY

このプレスリリースの主なポイントを抜粋すると…

「日本の保健省(=厚生労働省)は、NeutriSciライセンス製品の日本向けの即時の販売と流通を承認した。Tabletz LLC社が市場投入する新しいブロードスペクトラムCBD製品シリーズにはNeutriSciの知的財産、技術、成分が使用されている。」
(Japanese Health Ministry has now approved the NeutriSci licensed product for immediate sale and distribution into Japan. NeutriSci’s IP, technology and ingredients were used to create this new broad-spectrum CBD product line introduced by Tabletz LLC.)

…こんな感じで、これに続くCEOコメントでは、厚労省の承認を得ることがいかに難度の高いことなのかなどを説明して、株式市場にもアピールする文面になっています。

また製品に関しては以下のように…

「Tabletz LLC社の当初の製品ラインアップは、3種類のフレーバーからなる速溶性のCBD舌下錠(タブレット)。」
(The Tabletz LLC. product mix will initially be comprised of 3 flavours of its quick dissolving sublingual CBD tablets.)

さらに国内発売に関しては…

「初回サンプル注文分の製品は日本へ向けた航空便で出荷され、我が社のパートナーは2020年10月の本発売に向け、専任の営業・マーケティングチームによる準備を開始した。」
(The initial sample order was shipped by air to Japan and our partner has already begun to have their dedicated sales and marketing team prepare for the full launch of these products in October 2020.)

…という感じで、6月の速報時に比べると具体的な内容がいろいろと明らかにされています。

ちなみに、この『パートナー』というのは前出の『Tabletz LLC』社で、複数形の『s』の代わりに『z』を使った、ちょっと『今どき感』のある社名。

この会社については謎が多いので後述しますが、この『Tabletz』は国内販売する際の商品名としても登場する可能性があります。

というのは、実は7月の本契約締結後に配信されたプレスリリースにはこんな記述もありました。

「この契約の有効期間は5年間で、以後も5年単位で更新可能。Tabletz LLC社には、速溶性のCBD舌下錠(『Tabletz』)という新しいブロードスペクトラムのヘンプ製品シリーズを日本の市場において独占的に販売し流通させる権利が許諾される。」
(The Agreement, which covers an initial period of five years and is renewable for further consecutive five year periods, provides Tabletz LLC with exclusivity to distribute and sell a new broad-spectrum hemp product line of quick melting sublingual CBD tabs (“Tabletz“) in the Japanese market.)

国内発売商品の最終的な名称になるかはともかく、現段階では契約先の社名と同じ『Tabletz』というブランド名が想定されているのか、あるいは正式発表までのコード名として使っているのか…

また、許諾対象に製造が含まれていないことや『初回受注(initial order)』という言葉から、販売されるのは恐らく一般向けの最終製品または国内加工用の半製品。

いずれにしても、本国カナダやアメリカで展開されているブランド名とは異なる、日本独自ブランド名での新製品になるようです。

ということで、NeutriSci社についても少々…

カナダのタブレット型CBDベンチャー、NeutriSci International Inc.とは…?

NeutriSci社は、『nutrition(栄養)+pharmaceutical(医薬の)』を語源とする『ニュートラシューティカル(nutraceutical)』製品ベンチャー。

この『ニュートラシューティカル』に明確な定義はありませんが、健康食品の中でも栄養補助機能が強く『医薬品寄り』と言われる食品や食品成分に対して、ややイメージ戦略的に使われる言葉です。

この会社は自社工場を持っていない一方で舌下や頬の内側で摂取するタブレットに関する特許技術を持ち、他社へのライセンス供与のほか、いわゆる『ファブレス』で自社製品の開発・販売もしています。

カリフォルニアで医療用大麻製品メーカーとしてCBDやTHC製品を製造販売するCryopharm社とは密な提携をしているようで、先日、NeutriSci社ブランドの『Zenstix』と『Kushtabs』という舌下タブレットはCryopharm社の自社製品と併せ、来週にも州内での販売が始まるとのニュース配信もありました。

NeutriSciの舌下CBD-THCタブレット

ちなみに3年ほど前、同じカナダにあるメーカーが、このNeutriSci社の子会社が開発したCBDタブレット製品を日本のある販売代理店を通じて国内販売しようとしたことがありました。

当時の製品は、今回発表されたブロードスペクトラム系ではなくフルスペクトラム製品でしたが、前述の『厚労省の承認を得ることがいかに難度の高いことなのか』に関するNeutriSci社CEOのコメントは、この時の実体験にもとづくものなのかもしれません。

当時、実際に国内販売にまで漕ぎ着くことができたのかまでは把握していませんが、今回、デジャヴのようなものを少し感じます。

とはいえ、一連のプレスリリースの内容からすると、既に初回出荷分は無事国内に到着して、準備が着々と進んでいるようです。

ということで、その準備を国内で進めている販売パートナーについても少々…

CBD商品タイプをアイドルグループにたとえると…

CBDタブレットを国内発売する『Tabletz LLC』社とは…?

さて、そのNeutriSci社が公表した日本のパートナーが『Tabletz LLC』社。

これを『直訳』すると、国内での正式な社名は『Tabletz合同会社』や『合同会社タブレッツ』など、何パターンか想定できます。

ふと興味が湧き、法務局の法人登記情報を検索してみました。

すると、合同会社に限らず、単数形の『タブレット』や『Tablet』を含む法人は全国に10社以上存在するのですが、なぜか『Tabletz』や『Tablets』、あるいは『タブレッツ』を含む社名は見当たらず…

海外の上場企業が、日本企業の社名とはいえ取引をプレスリリースで公表する相手の社名表記や呼称を繰り返し間違える可能性は低いのですが、取引相手の登記情報の確認まではしない可能性もあるため、いろいろ想像をかきたてられます。

たとえば社名が『Tabletz』単独の名前ではない、日本側で何かしらの事情があり契約時に『Tabletz LLC』という社名表記を使った、もしや『ニュートラシューティカル』に積極的な大手○○社が関わっていたりして…等々、カンナビ的には楽しい謎解きネタです。

ちなみに、捜査線上…もとい、調査線上に浮かんだ、とある西海岸サーファー系(?)アパレルブランドが今のところ勝手な憶測での最有力候補です。

ということで、これから10月の発売に向けての答え合わせが楽しみです。

では、また!

オレンジ由来のCBDオイル!…の話から脱線