カンナビの井戸(cannabinoid)

CBDにはどんな副作用…の可能性が…?

  • 2020.09.17
  • 更新日:2020.09.23
  • 国内
CBDにはどんな副作用…の可能性が…?

こんにちは、 CBD情報局『カンナビの井戸』のカンナビです。 

歴代最長、7年8ヶ月にわたる安倍政権の幕引きとともに、菅内閣の幕が上がりました。

CBDと縁の深いお役所といえば厚生労働省ですが、その加藤勝信前大臣は今回、官房長官にスライドして、後任に返り咲いたのは田村憲久氏。

2012年の第2次安倍内閣発足当時の厚労大臣です。

この7年あまりの間に、海外では医療大麻やCBDを中心としたいわゆる『グリーンラッシュ』が怒涛のように渦巻き、日本にもそのさざ波(?)が届いています。

このところ政界ニュースでは、メインのポストだけでなく『副大臣』やら『副長官』やら、いろいろなサブの役職名も飛び交っていることから、『副つながり』で何かCBD業界トピックは無いだろうかと考えたところ、『副作用』という言葉が思い浮かびました。

ということで、今日はCBDの副作用の話です。

そもそも副作用とは…?

さて、まずは一般的な意味での『副作用』。

手っ取り早くウィキペディアの助けを借りましょう。

副作用 (ふくさよう、英: side effect) とは、医薬品あるいは医療的処置の、副次的あるいは望ましくない作用のこと。

医薬品の使用、あるいは医療的処置に伴って生じた、治療者や患者が望んでいない作用全般のことである。(「副作用」と対比して、治療目的にかなった作用、治療者が本来望んでいた作用のほうは「主作用」や「薬効」と呼ぶ。)。

狭義には、医薬品の使用に伴って発現した好ましくないできごとのうち当該医薬品との因果関係が否定できないものを指す。この好ましくない作用を厳密に指す場合には、薬物有害反応(英: adverse drug reaction、ADR)の用語が用いられる

出典:「副作用」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版

…とある通り、副作用の中には、必ずしも「望ましくない」とは言えない、あるいは時には好ましいとも言える副次的な作用の場合もあります

身近な例ではAGA、いわゆる男性型脱毛症の外用薬で有名になったミノキシジル。

もともとは血圧を下げるために開発された経口薬の成分でしたが、副作用の一つに育毛効果があったことが脱毛症の治療薬の開発につながりました。

それが大正製薬の『リアップ』のような一般医薬品としても広がったことで、ミノキシジル育毛剤の市場はこの20年余りの間に急拡大。

製薬会社にとっても世の多くの中高年にとっても、何ともありがたい副作用となりました。

ちなみに今年のコロナ禍のメディア報道では、医師や感染症の専門家が使う『副反応』という言葉を度々耳にした人も多いと思いますが、これは通常の医薬品の副作用とは区別して、ワクチン接種の副作用の場合に使われる言葉です。

何はともあれ、『主作用』あってこその副作用。

CBDは国内では医薬品成分ではありませんが、欧米ではCBDを主な有効成分とするてんかん発作の治療薬、Epidiolex(エピディオレックス)が承認されています。

CBDの他の主な作用や効能としては、抗不安、睡眠補助、抗炎症、疼痛緩和(鎮痛)など。

では、副作用についてはどうでしょうか。

【決定版!】CBD選び方ガイド ~ カンナビ式CBD製品分類表 ~

CBDにはどんな副作用…の可能性が…?

実はつい最近のことですが、CBDのネット通販をリサーチしていたときに偶然、ある商品のページで副作用に関する注意書きが必要だと訴えるCBDオイルユーザーのレビューコメントを見つけました。

「2滴でひどい副作用がありました」という一文に続いて列挙されていたのが以下。

・下痢 ・自律神経失調 
・手足のしびれ
・頭痛
・足が鉛のように重い
・吐き気
・食欲不振

このユーザーが購入したのは高濃度タイプのCBDオイルでしたが、とはいえ『ホントにわずか2滴で?!』というのがカンナビの正直な感想。

そのコメント内容や文体には疑問を感じる部分が他にもありましたが、そもそもCBDオイルのような健康食品の場合、副作用に関する表示義務はなく、主作用も制度的には認められていません。

このユーザーは『副作用がない安心安全と信じていたのに、ひどい副作用にあい、マーケティング戦略にまんまと踊らされました』とも書いていましたが、メーカーやショップが『副作用がない』と明記・明言していたのか、あるいは、多少の予防線を張って記載・掲示していたもののユーザーが見落としていたのか、さて…

このケースの場合の事実関係は不明ですが、いろいろなCBD製品の宣伝を見ていると、確かに派手に煽り過ぎているなと思うものも時々見かけます。

ユーザーの安全や安心感に対する配慮は大前提ですが、過度の宣伝による売上増という『主作用』が時にはそれを上回るようなビジネス的な副作用をもたらすこともあるという意味でも、メーカーやショップは十分に注意する必要があります。

健康に関わる製品やサービスの場合は特に…

さて、前述の抗てんかん発作治療薬『エピディオレックス』は、市販されているCBDオイルととても似た製品ですが医薬品です。

100mlのボトルに10,000mgのCBDという、大容量かつ高濃度で、ゴマの油がベースのイチゴ味CBDオイルではありますが。

この写真は2018年にFDA(食品医薬品局)が唯一の大麻由来医薬品として承認したアメリカ版の製品写真。

右は携帯用ケースに納めたショットです。

エピディオレックス

このエピディオレックスにはどのような副作用があるとされているのでしょうか。

CBDオイル医薬品『エピディオレックス』の副作用は…?

これまでFDAがエピディオレックスの処方を承認していたのは、難治性てんかんのレノックス・ガストー症候群とドラベ症候群によるけいれん発作の軽減目的での処方。

この7月には結節性硬化症(TSC, tuberous sclerosis complex)による発作もFDAに承認されました。

それも反映された改訂版の『完全処方情報』(FPI, Full Prescribing Information) と呼ばれる添付文書には、医師向けの説明に続いて中ほどに患者向け説明文書(Medication Guide)があります。

その冒頭はこんな感じで…

エピディオレックス『完全処方情報』(添付文書)

…1つめの項目では肝機能障害のリスクを指摘した上で、以下のような症状や兆候が見られた場合は医師に相談するようにとあります。

•食欲不振、吐き気、嘔吐
•発熱、体調不良、異常な疲労感
•皮膚や白目の黄変(黄疸)
•かゆみ
•尿の異常な暗色化
•右上腹部の痛みまたは不快感

そして2つめの項目では、日本の風邪薬などでもよく見られるような、眠気や自動車の運転に関する注意書きも。

これらの一部、特に最初の2点に関してはCBDメーカーも、CBD製品に共通する副作用の可能性として情報発信をしている場合が多く、日本でも多くの輸入代理店やショップが多少なりともそれを伝えています。

そのほかにも、妊婦や乳幼児はCBD摂取を控えることや、病気などの治療で継続的に薬を服用している人はまず主治医に相談することなども。

ちなみにエピディオレックスの場合、服用量がこんな感じで…

エピディオレックス『完全処方情報』(添付文書)  

…基本的な開始用量は2.5mg/kg(『mg/kg』は体重あたり投与量)で1日2回(つまり5mg/kg/日)。

そして、投与を開始して1週間が経過したのちの維持用量は5mg/kgで1日2回(10 mg/kg/日)まで増やすことが可能とされています。

そして個人差を踏まえた診断によっては、さらにその2倍とも。

市販のCBDオイルの場合、エピディオレックスよりかなり濃度の低いものが主流ですが、大雑把な比喩をするなら、毎日あるいは毎回、ヤクルトのような感覚で低濃度のCBDオイルを1本ずつ飲むような感じです。

もちろん、これはあくまでも前述のようなてんかん患者の痙攣発作を軽減するための治療薬として服用量の話で、副作用も基本的にはその服用量に沿う前提で記載されています

ではCBDオイルの場合は…

このように考えると、濃度に幅はあるとしても成分的には大差ない市販CBDオイルの場合、特に国内のメーカーやショップが通常推奨しているCBD摂取量で副作用が発生する可能性はかなり低そうです。

ちなみにカンナビの場合、CBDオイル摂取自体は毎日ではないとはいえ、必要と感じた場合の1回あたりの摂取量はスポイト1~2本分。

個人的な定番商品は3~5%の低濃度タイプとはいえ、一般的な推奨量よりはかなり多めです。

そんなこともあり、CBDオイル数滴~十数滴でのリラックス効果や睡眠効果をドラマチックに(?)書き込んでいるユーザーのコメントを見るたびに、「もしやショップのサクラでは…?」と思ってしまいます。

とはいえ一般論として、医薬品に限らず普通の食品の場合でも、ちょっとした腹痛・下痢やアレルギー反応なども含め、副作用的な反応やプラス効果にかなりの個人差があることも事実。

数滴のCBDオイルであっても大きな反応が出る体質の人がいないともいえません。

いずれにしても、大麻由来という色眼鏡で見られることの多いCBDだからこそ、メーカーやショップの情報発信はもちろん、ユーザーも、CBD情報の収集や取捨選択は今後の市場拡大や選択肢の多様化とともにますます重要になると思います。

ところで、先ほどのエピディオレックスの添付文書画像では患者向けの説明セクション(Medication Guide)のタイトルをブルーで囲いましたが、その商品名『EPIDIOLEX®』の隣にカッコ書きされている『EH-peh-DYE-oh-lex』というのは特殊コード等ではなく、商品名の発音です。

国内では『エピディオレックス』という発音・表記が主流になっていますが、実際の発音は『エピダイオレックス』。

radioをラジオと発音するのと似たような発音変換で、それを敢えて『レイディオ』と発音すると何となくキザでちょっと壊れかけた感じがしますが、『EPIDIOLEX®』の場合、将来日本で承認される暁にはどちらの商品名になるのか、興味深いところです。

では、また!

【徹底図解】正規輸入、並行輸入、個人輸入!…を意識したCBD商品選び