カンナビの井戸(cannabinoid)

CBDユーザーのあなたは何世代?

CBDユーザーのあなたは何世代?

こんにちは、 CBD情報局『カンナビの井戸』のカンナビです。

先日ツイッターでニュースをシェアしましたが、先週、カリフォルニア州サンディエゴにあるCBD大手、CV Sciences社が『PlusCBD』という主力ブランド商品をリニューアルしました。

最近見かけることが少なくなった気もしますが、国内でも楽天市場などで流通する、『+CBD oil』というプラス記号の入ったロゴのCBD製品シリーズです。

それに先立ち9月にはそのブランドの公式サイトデザインをリニューアル。

ご覧の通りサイトも商品パッケージも何の変哲もない、どちらかというと地味なデザインですが、実はリニューアル前のサイトデザインはちょっと不思議な路線で目を引くものでした。

以前から紹介しようと思ったまま先月リニューアルされてしまいましたが、遅ればせながら今日はその旧デザインの紹介がてら、CBDユーザーの年齢層や世代について少し書きたいと思います。

PlusCBD new website

CV Sciences社と『PlusCBD』ブランド

ということで、まずは軽く会社とブランドの紹介をしておきましょう。

CV Sciences社は2012年設立という、アメリカのCBD業界の中では老舗で株式店頭公開企業の一つです。

社名の『CV』は、一般的には『履歴書(Curriculum Vitae)』を意味する言葉としてよく使われますが、もともとラテン語では『人生の行路・航路』を意味する語。

それにサイエンスという言葉を組み合わせている通り、CBDに対する科学的な取り組みを企業理念に掲げる研究開発志向のCBDメーカーで、医学誌に臨床研究が掲載されたこともあります。

ちなみに、この会社の発信情報によく登場するキャッチフレーズの一つに『Quality of Life(QOL)』があります。

一般的には、使われる文脈によって『生活の質』(の向上)を意味する場合もあれば『人生の質』の場合もありますが、この会社の場合は社名の『CV』からも、後者のニュアンスを強く打ち出している印象です。

一般向けCBD製品は、前述の『PlusCBD』という旗艦ブランドのほか、つい先日『Happy Lane』という姉妹ブランドをローンチしたばかり。

CV Sciences 新ブランド『Happy Lane』ラインアップ

北海道にあるこの会社のアジア総代理店はこれまで商品展開や情報発信が控えめでしたが、もしかするとこれから新たな動きがあるのかもしれません。

さて、肝心の(?)『PlusCBD』サイトの旧デザインはこれです。

PlusCBD 旧ウェブサイトデザイン(70年代)

70年代テイスト満載の狙いは…

公式サイトのトップページで初めてこの写真を目にしたのは昨年だったと思いますが、当時、「ど、どうしたんだ、この会社?!」と思うのと同時に、1970年代の映画やテレビ番組の記憶が一気によみがえりました。

まず最初に浮かんだのはなぜかクリント・イーストウッド主演の『ダーティハリー』シリーズ。

そして、故ファラ・フォーセットとともに大ブームとなった『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ。

次々と思い浮かんだ過去の映画の中で特にどの部分や誰…ということではなく、この写真のヘアスタイルやサングラスやVネックのセーター、さらにはキャッチコピーの字体やただ灰色なだけの背景など、1970年代のいろいろな記憶を呼び起こすものがありました。

ちなみにスクロールすると、効能の説明のイメージ画像としてこんな写真まで…

PlusCBD 旧ウェブサイトデザイン(70年代)

さらにいろいろな記憶がよみがえりました。

今もハリウッドで活躍しているジョン・トラボルタの主演で一世を風靡した『サタデー・ナイト・フィーバー』や、題名こそ思い浮かばないものの、中途半端なアフロヘアにヘアバンドの黒人スポーツ選手が登場するような映画はいろいろ目にしたはず…

トップページを初めて見た瞬間こそ、あまりの時代錯誤ぶりに衝撃を受けましたが、サイト内を見るうちに、このCBDブランドはそれなりに戦略を練って70年代ノスタルジーに訴求しているということを確信しました。

1970年代から80年代にかけて10~20代の青春時代を過ごした、いわゆる『ベビーブーマー』世代。

もちろん、ウェブサイト単体の影響力は限られていますが、現在50代後半から70代前半の年齢層でのCBDユーザー掘り起こしには多少なりともこの路線でのPRやマーケティングが貢献したはずです。

ちなみにこのCV Sciences社の経営陣の顔写真を見る限り、恐らく全員がベビーブーマーまたはその直後のいわゆる『ジェネレーションX』初期世代のようです。

アメリカの場合、CBD市場はまだ10年足らずの新興市場とはいえ、まさに70年代の前半はベトナム反戦運動の盛り上がり、戦争終結後の後半は大麻解禁に前向きだったカーター政権のお陰もあり大麻『経験者』人口が増えた時期

ただ、80年代のレーガン政権になって違法薬物全般の取り締まりがかなり強化されたことで大麻を封印した人も多いはずです。

この『PlusCBD』サイトの旧デザインにはもしかすると、その後30年あまりを経て大麻由来のCBDが健康維持の象徴のような形でスポットライトを浴びるような時代になったことを受け、かつての『経験者』たちのノスタルジーをくすぐるような狙いがあったのかもしれません。

いずれにしても、何となく親近感を感じていたウェブサイトだっただけに、先月のサイトリニューアルは少し残念です。

さて、『ベビーブーマー』や『ジェネレーションX』はアメリカ独自の分類ですが、たとえば『戦後ベビーブーム』やデジタル時代の到来など、キッカケとしては日本の世代分類と多少重なる面もあります。

ということで、日米の『世代』分類について少し触れておきたいと思います。

コロナ「新しい生活様式」とともにCBD時代がやってくる?

○○世代や△△世代の日米比較

英語版のウィキペディアにアメリカの世代チャートが掲載されているので、それを借りることにしましょう。

世代タイムラインチャート(US)

Generation Timeline” by Cmglee – Own work, CC BY-SA 4.0
Wikipedia: The Free Encyclopedia. Wikimedia Foundation, Inc. Mon. 12 Oct. 2020.

日本でも時々登場する名称にはカナを追加しましたが、先ほどの『ベビーブーマー』や『ジェネレーションX』のほか、ジェネレーションつながりからか、『ミレニアルズ(ジェネレーションY)』と『ジェネレーションZ』はアメリカついて書かれた日本のメディア記事などでも時々登場します。

個々の世代の定義や解説はウィキペディアをご覧頂くとして、日本で一般的な『○○世代』や『△△世代』を 同じように並べてみるとこんな感じでしょうか。

世代タイムラインチャート(JP)

就職氷河期世代のように、定義や解釈が1~2年前後するものがあるほか、見落としたものもあるかもしれませんが、いずれにしてもすき間や重複が多いため、全年齢層をきれいにカバーするような分類にはならないようです。

ちなみに日本の場合、視聴率やマーケティングの世界では伝統的に『M1層 』(20歳~34歳の男性)や『F2層』(35歳~49歳の女性)のように、年齢層でのターゲット分類がギョーカイ用語として一般にも広く知られていますが、アメリカの場合、このように幅広く使われる分類は特にありません。

そもそも年齢を気にしないお国柄ということに加え、年齢による雇用差別禁止など年齢情報の取得や使用に制約も多いということもあり、年齢が日本のような『物差し』にはならない社会。

視聴率などの統計では15歳刻みや10歳刻みの分類が使われることが多い一方、マーケティングの場合、学齢が絡むような子供向け商品やサービスを除くと、入れ替わりの激しい『ターゲット年齢層』方式よりも年の経過とともにスライドする『ターゲット世代』方式の方が多用されています。

日本の『M/F○層』方式では長らく50歳以上をひとまとめにした『M3/F3』が最高齢層でしたが、現在では一部業界や企業では65歳以上を『M4/F4』と定義して使っているようです。

現在でもそれなりの購買力がある団塊の世代が既に全員70代で、従来の定義のままだとあと数年で団塊ジュニア世代も皆、親世代と同じ『M3/F3』入り。

これはさすがに無理があるので最高齢層を分割する流れなのかもしれませんが、消費者の嗜好や行動が多様化している今の時代、年齢層方式よりも世代方式の方が合っている気がします。

その場合は、年代の隙間や重複を多少調整して、切れ目なく世代分けする必要がありそうですが…

もしかするとこのような世代分類も、コロナ時代のニューノーマルの一環として今後変わっていくのかもしれません。

日本のCBD市場はまだ生まれたばかりで、商品は大手企業が参入をためらうような大麻由来品。

マーケティングやPRもまだ全般的に手探りという印象ですが、市場は徐々に混み合っているのとターゲット層が比較的狭いため、ユーザーは製品選びに迷うことが多くなりそうです。

そんな中から今後、年齢層や世代という分類に限らず、奇抜な切り口でユニークな層をターゲットにするようなブランドが登場するかもしれません。

では、また!

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