カンナビの井戸(cannabinoid)

コロナ非常事態宣言下でも大麻ショップ営業は必要不可欠?!

コロナ非常事態宣言下でも大麻ショップ営業は必要不可欠?!

こんにちは、 カンナビジオール (CBD) 情報局「カンナビの井戸」の「かんなび」です。

新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛要請が出されてから2度目の週末が明けましたが、この週末も感染者は増え続けました。キャッチフレーズ化した感のある「緊急事態宣言」は早ければ明日にも発令ということで、いよいよ現実味を帯びてきました。

政府は緊急事態宣言が出された場合でも、欧米のような強制的な外出禁止令などの都市封鎖、いわゆる「ロックダウン」にはならないとして、食料品やその他の生活必需品の買いだめをする必要がないことを強調して「冷静な対応」を呼びかけています。

一応、食料品店や金融機関などの「ライフラインを支える事業者」は業務継続が前提で、スポーツジムやライブハウスなどには営業の自粛を求めることになるという報道もありますが、どこまで具体的な線引きをどのようにするのか興味深いところです。

さて、海の向こうでは、新型コロナウイルス問題で遥かに深刻な状況に陥っているアメリカ。その「線引き」について、大麻ショップの扱いを巡り論争が起きています。

大麻ショップ営業は必要不可欠?!

日本ではニューヨークとロサンゼルス以外の都市の状況はあまり報道されませんが、アメリカでは2月中に早々と非常事態宣言を出したニュージャージー州とワシントン州以外の48州も、3月15日までに次々と非常事態宣言を出しました。

とはいえ、公立学校の閉鎖やレストランなどの休業など実際の閉鎖・休業は、3月下旬までの数週間かけて五月雨式に進みました。その過程で問題になったのが、営業継続が「必要不可欠な」事業と「必要不可欠ではない」事業の線引き。

アメリカDHS(国土安全保障省)傘下のCISAというサイバー安全保障を担う機関は、必要不可欠な事業として、エネルギーや水道、通信などの基本的なインフラのほか、金融、医薬・食料、農業など、幅広い業種を具体的なガイドラインとして公表しています。

 ●GUIDANCE ON THE ESSENTIAL CRITICAL INFRASTRUCTURE WORKFORCE

その具体的な対象選定や運用は各州政府に任されているのですが、それが州によってマチマチで、なんとカリフォルニア州では3月19日に外出禁止措置を発令した際、大麻ショップの場合は営業継続「必要不可欠」扱いにしたことで大炎上。今も専門家や有識者を巻き込んで論争が続いています。

州内では健康上の理由でマリファナを必要としている州民が多いことを理由に、メリットはデメリットを上回るとして、かつてマリファナ解禁を積極的に推進したギャビン・ニューサムというカリフォルニア州知事が大胆な、あるいは無謀な(?)、判断をしたことから賛否両論が渦巻いています。

一応、治療目的で大麻に頼っている州民を守るというスタンスですが、反対派は当然のことながら、新型コロナウイルスによる肺炎で死者数が急増している時に、主には喫煙で使用する大麻の販売を温存するとは何を考えているんだ!と猛攻撃。FDAの承認を受けている大麻由来の医薬品としては、今のところエピディオレックス(Epidiolex)という天然のCBD抗てんかん薬のほか、大麻由来の成分から合成された3種類の薬があるため、治療目的であれば医師の処方箋を持ってドラッグストアに行けば良いだろうという、もっともな指摘をしています。

結局のところ、アメリカでは医薬品としての効果に期待してマリファナや大麻由来の製品を使う人口も多いんだという話になってしまいますが、州政府としては、州内の大麻産業を守ることに加え、大麻ショップを営業停止にすることで大麻を必要とする人達がブラックマーケットに逆戻りして、この数年進めてきたブラックマーケット撲滅作戦がとん挫することを恐れているという裏事情もあるようです。

日本で広まる可能性がある大麻由来製品は…

マリファナのような嗜好用大麻の話ではありませんが、昨年の前半、ヘンプ(産業用大麻)の全米解禁に伴い急成長した大麻関連ビジネスは、後半になり、度重なるCBD商品の不当表示問題やCBDに対するFDA(食品医薬品局)の厳しいスタンスなどの影響もあり、大麻関連産業の成長が鈍化して業界では勝ち組と負け組が分かれてきています。

さすがに大麻由来の製品となると、1980年代から90年代にかけて問題化したアメリカ産の牛肉やオレンジに対する門戸開放のような国家間の通商問題化するようなことはトランプ政権でもなさそうですが、海外に活路を見出そうとする大麻関連企業が販路拡大策の一つとして、日本市場の優先度を上げる可能性は無きにしもあらず。

その場合の商品カテゴリーとして、化粧品、いわゆるCBDコスメは日本でも広まる可能性があるのではないかと思う今日この頃。CBDコスメについてはまた近々書きたいと思います。
では、また!

 

アメリカのFDAが公表したCBDの安全性に関する見解の波紋