カンナビの井戸(cannabinoid)

「シャーロットのおくりもの」とシャーロットが遺(のこ)したもの

「シャーロットのおくりもの」とシャーロットが遺(のこ)したもの

こんにちは、 カンナビジオール (CBD) 情報局「カンナビの井戸」の「かんなび」です。

今週も世界中がコロナウイルスのニュースで溢れましたが、アメリカでは数日前からCBDに関連したあるニュースが話題を呼んでいます。

今週の火曜日にシャーロット・フィギ(Charlotte Figi)という、アメリカのCBDや大麻産業、特に医療用大麻の世界では象徴的な存在だった13歳の女の子が亡くなったためです。

「シャーロットのおくりもの」(Charlotte’s Web)

シャーロットは、2013年に放映され現在のCBDブームの火付け役となった、CNNの特別ドキュメンタリー番組『WEED』で紹介されて一躍時の人となった女の子です。

https://www.youtube.com/watch?v=-SZzgfyXhJI
Dr Sanjay Gupta: Weed – CNN Special Documentary

数週間前に家族とともに体調を崩し、コロナウイルス感染の可能性が疑われて治療を受けていましたが肺炎を併発して他界。コロナウイルスに関しては陰性だったようですが、もともと重い病気を患っていたためなのか、家族の中で彼女だけは回復せず亡くなってしまいました。

このCNNの番組放映当時6歳だった彼女は、乳児期に発症した「ドラベ症候群」という難治性てんかんを患っており、その1年ほど前までは車椅子と栄養チューブに頼り、毎日数十回の発作と闘いながら生きている状態だったそうです。

救世主(?)「スタンレー兄弟(The Stanley Brothers)」

ところが、コロラド州の大麻草生産者だったスタンレー兄弟(The Stanley Brothers)が彼女の両親からの依頼で作った、CBDの含有率が高く精神活性作用のあるTHCの含有率は低いCBDオイルを摂取するようになったことで症状が劇的に改善。それをCNNが取り上げたことから全米で大きな話題になりました。

「シャーロットのおくりもの」(Charlotte’s Web)という、アメリカ人なら誰でも知っている有名な児童文学にちなんで名付けられた(…ということを本人達は一応否定しているようですが…)CBDオイルとともに、CBDの効能は有名になり、CBDは全米でてんかん治療や医療用大麻としての可能性だけでなく、嗜好用大麻も含めた大麻規制の議論や合法化のきっかけになりました。

CHARLOTTE’S WEB ACADEMY(Charlotte’s Web社ブログ)

ちなみに、「スタンレー兄弟」というと2、3人の男きょうだいという印象を受けるかもしれませんが、7人の文字通り「兄弟」。もともと長男が弟たちを誘って(そそのかして?)2009年に医療分野での展開を念頭に大麻草栽培を始め、今や数千億円相当の資産価値のある事業を営む大麻富豪ブラザーズ。いわゆる「グリーンラッシュ」の波に乗ったのではなく、まず医療用大麻という分野でその波を起こしてアメリカンドリームを実現した兄弟です。

現在のアメリカの医療用大麻産業や産業用大麻産業の種…あるいは茎、それとも花穂(?)は、「シャーロットの遺したもの」の一つと言えるでしょう。

Stanley Brothers

一方、CNNの特別番組『WEED』は、神経外科医で現在でもCNNで多くの医療番組を担当しているサンジェイ・グプタ医師がレポーターを務め、昨年までの間に第5回まで放映されています。ちなみにこのグプタ氏はオバマ政権発足時に医務総監(Surgeon General)という国の医療・公衆衛生責任者の候補者にもなった人物です。

そのグプタ氏は、この数年間で異常ともいえる成長を遂げた玉石混交のCBD業界について度々警鐘を鳴らしています。その話はいずれまた書きたいと思います。

では、また。

https://cbd-lover.info/?p=144