カンナビの井戸(cannabinoid)

弱くて強い、CBDグミ! そのメリットとデメリットは…?

  • 2020.09.13
  • 更新日:2020.09.14
  • 国内
弱くて強い、CBDグミ! そのメリットとデメリットは…?

こんにちは、 CBD情報局『カンナビの井戸』のカンナビです。

CBD製品の代表カテゴリーといえばCBDオイルとVAPE(ベイプ)用のCBDリキッドですが、『CBDエディブル』と総称されるCBD菓子・食品の中ではCBDグミが圧倒的な人気を誇っています。

今回はそのCBDグミについて、グミならではのメリットやデメリットなど、少し掘り下げたいと思います。

CBDグミといえば…

さて、楽天市場でCBDグミを検索すると、ずん胴の容器に入った『HEMP Baby (ヘンプベイビー)』ブランドのCBDグミがこんな感じでズラリと表示されます。

CBDグミ@楽天市場

Yahoo!ショッピングでも、『売れている順』で検索するとやはりHEMP Babyが他を圧倒しています。

HEMP BabyのCBDグミには一粒あたりのCBD含有量が15mgのタイプと25mgのタイプがあるのですが、大容量の100粒入りの場合、価格的には一粒あたりに換算すると140円~160円程度と、他ブランドの5mg~10mgのタイプと大差ありません。

CBD濃度とCBD単価の値ごろ感が人気のポイントでしょうか。

あるいは、ストロベリー、レモン、オレンジ、グリーンアップルに加え、日本人にはかなりインパクトのあるどぎつい水色のソーダ味という、バラエティに富んだ色とフレーバーが人気の秘密かもしれません。

ただ、カンナビ的には、「そんなに入っているのかな?」というのが正直な実感だったこともあり、一度試しに買っただけに終わっています。

楽天やYahoo!を見る限り、セールス的にHEMP Babyのグミに次ぐ2番人気はCBDfxという印象です。

ちなみにグミの中ではCBDfxブランドの『ターメリック+スピルリナ』という少しクセのあるタイプが好きで、以前は時々買っていました。

およそ小熊のグミには見えないブサイクな塊ですが、もしかするとこのグミは特に小熊の形のつもりで作っていなかったのかもしれません。

いずれにしても、この『ターメリック+スピルリナ』グミの特徴は何とも捨て難い味わいと食感…でした。

今年に入ってからこのようなモデルチェンジをして、一度買いましたが「なんかグミっぽくないな…」と思ったまま、別の理由もあり現在はグミ離れ中です。

CBDfx ターメリック+スピルリナ CBDグミ

その理由というのは、今回のテーマでもあるCBDグミのメリットとデメリットにも関係するので後述します。

さて、そもそもなぜCBDの製品タイプの一つとしてグミが登場したのかは不明ですが、CBDの製品タイプとCBD成分の摂取方法には密接な関係があります

CBD摂取方法と『バイオアベイラビリティ』

CBDについて多少リサーチしたことのCBDユーザーなら、『バイオアベイラビリティ(bioavailability)』という言葉が一度は目に留まったことがあると思います。

これは、医薬品…に限らず薬物全般について、仮に静脈内への直接投与を100%とした場合に、経口摂取など他の投与方法の場合にはどれだけの割合が全身に達するかという指標です。

日本薬学会によると…

投与された薬物(製剤)が、どれだけ全身循環血中に到達し作用するかの指標。生物学的利用率(体循環液中に到達した割合、extent of bioavailability)と生物学的利用速度(rate of bioavailability)で表される。体循環血液中に入った薬物量は直接測定することができないので、薬物血中濃度の時間経過を表したグラフ(薬物血中濃度-時間曲線)を用いて評価する。一般に、静脈内投与では、投与された薬物はほぼ完全に生体で利用されるが、経口投与など他の経路で投与された薬物は、消化管からの吸収効率、肝臓・消化管での代謝(初回通過効果)の影響を受けるため、循環血液中にすべてが到達するわけではない

出典:「バイオアベイラビリティ」『薬学用語解説』(日本薬学会

…ということです。

この末尾にある『初回通過効果(first pass effect)』を俗っぽい表現に直すなら、良くも悪くも薬効が割引されてしまう現象。

ちなみに、海外のあるカンナビノイド研究によると、主な摂取方法をこのバイオアベイラビリティの効率が良い順に並べると、『吸引摂取→直腸摂取→舌下摂取→経鼻摂取→経口摂取→経皮摂取』とのこと。

CBDの場合にあまり聞かない『直腸摂取』は、以前も触れましたが、欧米では座薬(医薬品ではないので厳密には『座薬型』直腸吸収剤)が製品化されています。

また、『経鼻摂取』も、海外では点鼻スプレー方式のCBD製品があります。

昔からハリウッドの犯罪映画などでは薬物中毒者やスポイルされて育った良家の(?)お坊ちゃまなどが鼻から白い粉末を吸い込むシーンが登場しますが、あれも原理としては同じです。

話が少し脱線してしまいましたが、バイオアベイラビリティ第1位の『吸引摂取』はCBDリキッドなどのベイプ吸引、第2位はCBDオイル…で推奨されている『スポイトで舌の下にたらして』1~2分間ガマンするという方式。

舌下に溜め込んだCBDオイルの場合も、最終的には恐らく大半を飲み込むことになりますが、多少なりとも舌下吸収されます。

またCBDオイルの場合、胃では溶けず小腸で溶ける『腸溶性』というタイプのカプセルに入っているものもあるため、ブロードスペクトラムの大麻草風味が苦手な人の場合はもちろん、バイオアベイラビリティの面でもカプセルタイプを試す価値はあります。

これらに比べると『経口摂取』オンリーのエディブル製品の場合、最初から胃液・腸液や肝臓代謝の洗礼を受けることが宿命となっているため、バイオアベイラビリティ的に不利なのは当然です。

なお、最下位の『経皮摂取』は、そもそも全身の血流に乗せるという大それたこと(?)を考えたタイプではなく、あくまでも『トピカル』、つまり『局所的な』炎症軽減を期待して作られているため、ある意味、製品タイプとしては別枠です。

「ベイプ吸引や経口摂取が苦手な方は、トピカル(CBDバーム、CBDクリーム、CBDローション等々)で経皮摂取を!」のようなノリで、経皮摂取があたかも吸引や経口の代わりになるかのような宣伝をする製品情報にはご注意を…

【決定版!】CBD選び方ガイド ~ カンナビ式CBD製品分類表 ~

CBDグミのメリットとデメリットは

ということで、まずデメリットですが、前述の通り、バイオアベイラビリティの低さがゆえに、含有量の割には効き目がかなり下がる可能性大ということです。

また、グミの場合でも舌下吸収のために舌の下で溶かすことを推奨する人もいますが、グミは溶けにくく、多少かみ砕いたとしても口の中で転がす間に唾液がどんどん出てしまい、結局飲み込むことになるため、普通に食べる場合と大差ないはず。

ちなみにカンナビが仕事でよく使う、アメリカの国立衛生研究所(NIH)が運営しているPubMedというオンライン文献データベースで、グミの場合のカンナビジオール(CBD)摂取に関する研究が無いか検索してみましたが、残念ながら見つかりませんでした。

もう一つのデメリットとしては、カンナビ実体験でもあるのですが、何となくお菓子感覚で食べ過ぎてしまうことです。

これは、HEMP Babyのキャッチコピーとして『おやつ感覚で摂取できる新感覚CBD』なんてPRしているショップもあるので、人によってはメリットなのかもしれませんが、カンナビ的には『体感的コスパ』面で少し疑問に思ったということも、前述の『グミ離れ』の理由の一つです。

CBDに限りませんが、医薬品やサプリなどの効果に関しては個人差があったり、その日の体調なども影響します。

医師・薬剤師や説明書の指示を守るべき医薬品の場合はさておき、サプリなどの場合はいろいろなタイプを、期間も少し間を空けつつ数回、数日間にわたって試してみることをおすすめします。

ほかにも、グミで使用される砂糖やゼラチン、コーンスターチ、着色料など、グミならではの原料の問題を指摘する専門家もいますが、正直なところ、普通のお菓子のグミの感覚で毎日のように数十粒食べたりするのでもなければ気にする必要はないと思います。

さて、CBDグミのメリットの方はというと、これはやはり『扱いやすさ、手軽さ』と『CBD含有量の分かりやすさ(1個で10mgなど)』、そして『フレーバーの好み』に尽きると思います。

この3つを合わせたときに、コスパやバイオアベイラビリティが後回しになるユーザーがいたとしてもまったく不思議ではありません。

弱いようで強い、CBDグミ!

そもそも百害あって一利なしと言われるタバコの喫煙者の健康意識やその点に関するコスパ感覚を踏まえると、健康のためにCBD製品を使うユーザーが無理して『良薬は口に苦し』を貫くよりは、好きなフレーバーで好きなタイプのCBD製品を使うのが良いと考えています。

さらに言うと、カンナビ的にはタバコでさえ、吸う本人にとっては精神面での一利や二利(?)は十分にあるだろうと考えていますが…

さて、話はさらに脱線しますが、今回、この記事を書くためCBDグミの写真を探したところ、昨年末に撮ったCBDfxの旧タイプの『ターメリック+スピルリナ』の写真があったので、それを例に、成分分析証明書(COA)の話を少しして終わりにしたいと思います。

日本のCBDユーザーこそ気にすべき?なのは…【前編】

CBDfx のグミの分析証明書

ということで、分析証明書(COA)に関しては、以前、詳しい解説記事を書いたので、マニアックな興味のある人には上記の記事をご覧いただくとして、CBDfxの旧タイプ『ターメリック+スピルリナ』の小パッケージの写真はこれです。

CBDfx ターメリック+スピルリナ CBDグミ

この蛍光グリーンで囲った部分に、同じ時というか同じグループで製造された認識番号であるバッチ番号『PV071220191-8』が印字されています。

このパッケージ写真は昨年末に撮ったものですが、今回、日本のCBDfx総代理店のサイトで分析証明書を探してみたところ、掲載されていたのは直近分のみ。

アメリカの本社サイトの方で確認したところ、掲載されている3つのバッチの一番古いものが『PV071220191-8』でした。

CBDfx ターメリック+スピルリナ CBDグミ 分析証明書

もう少し拡大するとこんな感じです。

CBDfx ターメリック+スピルリナ CBDグミ 分析証明書

ちなみに、この旧タイプのパッケージデザインには『FULL SPECTRUM』いう文字が入っていますが、今回初めて分析証明書を見たところ、違法とされる酩酊成分THCはもちろん、CBD以外のカンナビノイド類は検出されていなかったようです。

国内で普通に販売されているため、THC含有という本来の意味での『フルスペクトラム』ではないだろうと、これまで特に気にせず食べていましたが、分析証明書を見る限りは他のカンナビノイド類が多少含まれる『ブロードスペクトラム』でもなく、もしや『アイソレート』タイプだった?!

謎です…

ちなみに新タイプのパッケージでは、先ほどのボトル写真の通り、『BROAD SPECTRUM』というラベル表示に変更されていますが、そもそもグミというよりはタブレットのような形状になったので原料や製法も変わったのでしょう。

いつも分析証明書の重要性を説くカンナビも、実は自分が買った商品の証明書をその都度チェックするわけではありません。

このように、ふと気になった時などに確認できるよう、製品情報だけでなく分析証明書も、メーカーや代理店がユーザーフレンドリーな形で開示する姿勢はとても重要だと考えています。

大麻由来ということで何かといわくつきで誤解もされやすいCBD製品だからこそ…

ということで、話がやや散らかりましたがCBD組、以上終了です。

では、また!

CBD商品タイプをアイドルグループにたとえると…