カンナビの井戸(cannabinoid)

アメリカのFDAが公表したCBDの安全性に関する見解の波紋

アメリカのFDAが公表したCBDの安全性に関する見解の波紋

こんにちは、 カンナビジオール (CBD) 情報局「カンナビの井戸」の「かんなび」です。

今日は、前回予告した…というか積み残した「アメリカの食品医薬品局(FDA)が公表したCBDの安全性に関する見解」について書きたいと思います。

CBDの安全性に関する見解

FDAは11月25日付でCBDの安全性に関する声明を出しました。
現時点ではCBDの安全性に関してはまだ限られたデータしか得られていないとした上で、現段階では無害であると結論づける確証がないというスタンスです。

とはいえ、具体的なリスクとして、肝障害、ハーブや他のサプリメントとの相互作用、男性の場合の生殖毒性と呼ばれる生殖機能の問題を挙げています。昨年FDAが承認したことでアメリカでの大麻由来医薬品の第一号となった、エピディオレックス(Epidiolex)というCBD抗てんかん薬の臨床試験の過程でこれらのリスクを認識したということのようです。

因みに、「大麻草やCBD製品に健康効果がないとは言っていないがCBDの安全性には疑問がある」という、医薬品の場合と同様、安全性だけでなく有効性もセットにしたロジックでFDAのスタンスを説明しています。

以下はそのリスク等に関する具体的な説明の参考訳です。

1.CBDは摂取者が無自覚のうちに以下の健康被害を与える可能性がある。
・肝障害。
・他の医薬品の代謝に影響を与えることによる深刻な副作用。
・アルコールや中枢神経系抑制薬と同時に摂取することによる鎮静や眠気に起因する負傷。

2.CBDは、自覚可能な副作用を引き起こす可能性がある。その副作用はCBD摂取の中止や摂取量の減量により改善されるはず。
・覚醒状態の変化。一般的な自覚症状としては傾眠(眠気)。
・胃腸障害。一般的な自覚症状としては下痢や食欲減退。
・精神状態の変化。一般的な自覚症状としてはイラつきや興奮。

3.CBDには、以下のような重要で未知の側面がある。
・CBDを長期にわたり毎日服用するとどうなるのか?
・CBDを子供が摂取する場合、発達過程の脳にどのような影響があるのか?
・妊娠中や授乳中の女性がCBDを摂取した場合に胎児や乳児にどのような影響があるのか?
・CBDはハーブやその他の植物とどのように相互作用するのか?
・CBDは動物研究で報告されているような生殖毒性を人間の男性に対しても引き起こすのか?

これらのリスクの程度はともかく、今年に入り全米で爆発的に広がったCBDブームにかなりの冷や水を浴びせています。
またFDAは同じ日に、違法販売をしているCBD企業15社に対して警告書を送付したことも公表しました。
これが業界の混乱に拍車をかけました。

「違法」CBD企業に対して警告書送付も

その警告書は以下の15社に個別に用意されたもので、基本的に各社のウェブサイトに掲載されている製品情報を具体的に引用して、掲載商品は未承認の新薬だとした上で、その違法性を指摘・追及する内容になっています。さらに、州境を超えたCBD製品の商取引の違法性も指摘した上で、15日以内に是正することを勧告しています。

Koi CBD LLC, of Norwalk, California
Pink Collections Inc., of Beverly Hills, California
Noli Oil, of Southlake, Texas
Natural Native LLC, of Norman, Oklahoma
Whole Leaf Organics LLC, of Sherman Oaks, California
・Infinite Product Company LLLP, doing business as Infinite CBD, of Lakewood, Colorado
Apex Hemp Oil LLC, of Redmond, Oregon
・Bella Rose Labs, of Brooklyn, New York
Sunflora Inc., of Tampa, Florida/Your CBD Store, of Bradenton, Florida
・Healthy Hemp Strategies LLC, doing business as Curapure, of Concord, California
Private I Salon LLC, of Charlotte, North Carolina
・Organix Industries Inc., doing business as Plant Organix, of San Bernardino, California
Red Pill Medical Inc., of Phoenix, Arizona
Sabai Ventures Ltd., of Los Angeles, California
・Daddy Burt LLC, doing business as Daddy Burt Hemp Co., of Lexington, Kentucky

アメリカでは毎年11月最終木曜日の感謝祭が終わるとクリスマスシーズンが始まりますが、その3日前にこのような是正勧告がされたことで、今や一部スーパーマーケットでも販売されているCBD製品のメーカー各社はかなりの混乱状態になっているようです。
この問題でも大きな動きがあればまたお知らせしたいと思います。
では、また。

【関連記事(2019.12.26追記)】

CBD製品に治療効果を期待してはダメ!