カンナビの井戸(cannabinoid)

事件は会議室で起きているんじゃ(な)い! カンナビノイド審査委員会がCBD事件調査結果を公表

  • 2020.06.04
  • 更新日:2020.06.29
  • 国内
事件は会議室で起きているんじゃ(な)い! カンナビノイド審査委員会がCBD事件調査結果を公表

こんにちは、 CBD情報局「カンナビの井戸」のカンナビです。

この2週間あまり、本業の方でバタバタしてブログ更新が遅れる中、1月から2月にかけてこのブログで紹介した「カンナビノイド審査委員会」が大きな一歩(?)を踏み出していたことに、遅ればせながら気がつきました。

同委員会のウェブページをザっと目を通してまず思い浮かんだのは、今を去ること22年前、1998年に公開された映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」で織田裕二扮する青島刑事が叫んだ、あのセリフ…

…ではなく、そのパロディ版です。

事件は現場で起きているんじゃない!
会議室で起きてるんだ!!

 

「カンナビノイド審査委員会」のCBD審査制度にちょっとツッコミ【前編】

事件は会議室で起きてるんじゃ(な)い!?

さて、カンナビノイド審査委員会は先週、5月25日に厚生労働省と会議を行ったそうです。
その概要は「行政との連絡会 議事録」として、以下が委員会ページの冒頭に掲載されています。

議題 既存CBD製品 監視調査結果 連絡会
出席者 厚生労働省 医薬・生活衛生局 監視指導・麻薬対策課 監視指導室長、課長補佐
内容 調査状況と結果の共有、違法の可能性がある製品への対応と対策

この委員会ページの大まかな内容は以前紹介した通りですが、その後、この4月に厚生労働省が「CBDオイル等のCBD製品の輸入を検討されている方へ」と題した文書を公表したことや、それ以前からこの委員会が実施していた各種調査とそれに関する今回の「行政との連絡会」を受け、掲載項目の順序変更や情報の追加などがありました。

【徹底解説】「CBDオイル等のCBD製品の輸入を検討されている方へ」(厚生労働省)【前編】

中でも大幅に追加された情報は、前述の「行政との連絡会 議事録」に続く「CBD製品の事件調査結果一覧」というセクションです。

その小見出しだけを列挙するとこんな感じで…

事件① 麻薬及び向精神薬取締法違反による刑事処罰の可能性
事件② 景品表示法違反に基づく行政処分の可能性
事件③ 「優良誤認表示」に該当し行政処分の可能性
その他、販売されているCBD製品のCBD含有量の調査結果調査(今回の検体56製品中)

…3件の具体的な「事件」と、これら3件の製品を恐らく含む「今回の検体56製品」の中でもCBD含有量の調査結果に問題があったものや、調査が継続中の事案の情報が掲載されています。

ちなみにお役所ではいわゆる「事件性」とは関係なく通常の内部手続を「事件」と呼ぶ場合もあるのですが、このカンナビノイド審査委員会は一般社団法人である業界団体の中に作られた委員会。
ちょっと不思議な感覚です。

また、各「事件」のタイトルには、「可能性」という但し書き付きながら「刑事処罰」や「行政処分」という言葉が入っているほか、7社の調査内容には「現地立入調査」とも書かれています。

どういう立場や権限で現地立入調査をしているのか、興味深いところです。

事件には「モデル・タレント吉川ひなの監修」ブランドも…

さて、各事件の要点ですが、「事件①」では、PharmaHemp社の「3% CBD オイルドロップ 300mg」という商品から約0.065%、「Pure CBD WAX 1g」から約0.102%、それぞれTHCが検出されたとのこと。
人気ブランド商品だけに、販売代理店や小売店など、30以上の取扱い店舗リストも公表されています。

そして「事件②」では、アマラ社の「CBDロールオン リフレッシュ 5.5mL」という商品にCBDがまったく含まれていないことが判明。
「事件③」では、定期購入方式を巡って以前から何かと騒がれているMEGALOPOLIS社の使い捨てVAPE「CBD MAX」に関して、同社が公表している「CBD含有量は5%に対し、本委員会が分析した結果CBD含有量0.44776%だった」そうです。

ちなみに②の商品は昨年9月、「モデル・タレント吉川ひなの監修」を大々的にPRしてデビューした「tiare ala MEDICARE (ティアレアーラ メディケア)」というブランドのCBDロールオン製品ラインアップの一つで、CBDオイル配合を謳いながらも「全成分」として記載されている10種類以上のオイルや他の材料の中に、肝心のCBDオイルや成分としてのCBDが記載されていないという不思議な商品です。

このほか、「調査対象(企業・商品)一覧」にリストアップされている9社に関しては、前述の「現地立入調査」を中心とした調査が「着手中」とのこと。

「着手中」というのは既に着手して「調査中」ということなのか、調査自体は未着手ながら今まさに着手しようというところなのか…

世界中で多くの関心や議論を呼んでいるCBDですが、日本の場合、「大麻」に対するアレルギーなのかそれ以前の国民性なのか、ややヒステリックで完璧主義的・潔癖主義的な対応になる傾向があります。

個人的には、現在の玉石混交のCBD製品市場を行政や業界が放置してはいけないと思いつつも、その対策や情報発信においては「健康被害(リスクの低減)」を最優先とした上での合理的な優先順位付けがあるべきとも考えています。

そう考えると、今回の「半官半民」のような対応や情報発信の中で、事件①から事件③までの3件が同列に扱われていることは少し残念です。

何はともあれ、活動の実態や実績が少し見えてきた「カンナビノイド審査委員会」。
今後も目が離せません。

では、また!

アマゾンではCBD販売禁止! でも…