カンナビの井戸(cannabinoid)

CBDオイルが “いわゆる「健康食品」” から脱却する道のりは…

CBDオイルが “いわゆる「健康食品」” から脱却する道のりは…

こんにちは、 CBD情報局「カンナビの井戸」のカンナビです。

口から摂取するCBDオイルは「食品」…ということはこのブログでも度々触れていますが、先日、少し昔の資料整理をしていたら、内閣府の食品安全委員会が4年前に健康食品に関して作成した、『いわゆる「健康食品」について』というパンフレットが出てきました。

この “いわゆる「健康食品」” というのはお役所がよく使う表現なのですが、一般的にはこの「『いわゆる』付き」の名称が、時には健康食品の分類の一つとして、また時には「一般食品」の分類の一つとして使われています。

そして、CBDオイルは通常、(このいわゆる…) “いわゆる「健康食品」” に分類されています。

個人的には、この “いわゆる「健康食品」” という名称は「なんちゃって健康食品」や「自称『健康食品』」とも似たような響きで何ともモヤモヤしたものを感じる一方、ネット上などに溢れる怪しげな健康食品の広告などを見ると、それはそれで致し方ないのかなと思う割り切りもあります。

でも、欧米では承認薬としててんかん患者に使用されているCBD薬エピディオレックス(Epidiolex)の存在を踏まえると、日本でもその成分を含むCBDオイルの格というか扱いがもう少し向上しても良いのではないかとも思います。

さて、 “いわゆる「健康食品」” ではない健康食品についても少し触れておきましょう。

 “いわゆる「健康食品」” …ではない健康食品とは…?

“いわゆる「健康食品」” ではない健康食品…というと、何やら特別感というかホンモノ感がありますが、実際、それなりに特別なプロセスを経て日の目を見る健康食品です。

総称としては、「保健機能食品」。

保健機能食品はさらに「特定保健用食品」、「栄養機能食品」、「機能性表示食品」の3タイプに分かれますが、いずれも何かしら国の制度に沿った手続を経ているという点では共通しています。

まず、最高グレード(?)の「特定保健用食品」、通称「トクホ」は、人に対する安全性と効果を国が個別に審査する個別許可制を採っていて、合格すると消費者庁長官が「保健機能」…という用語は分かりにくいですが、「健康維持や健康増進に役立つ効果」に関する表示を個別に審査・許可した食品です。

次のグレードの「栄養機能食品」は、人に対する安全性と効果の科学的な根拠が既に明らかになっている栄養素(ビタミンやミネラルなど)について、国の基準を満たした含有量の製品であれば栄養機能表示が許されるという、自己認証制の食品です。

3つめの「機能性表示食品」は2015年4月にスタートした新しくシンプルな制度で、一定の科学的根拠に基づいた機能性の表示が許される食品です。この制度の特徴としては、安全性と機能性の根拠などについてはメーカーなど事業者の自己責任で評価して消費者庁長官に届け出るという届け出制という点で、その届出情報は消費者庁ウェブサイトで公開されています。

ということで、CBDオイルや他の多くの健康食品が属する “いわゆる「健康食品」” に比べると、いずれもそれなりの特別感やホンモノ感があります。

大麻由来ということで大きなハンデを背負っているCBDの場合、特に日本の法律や社会的な「空気」を踏まえると、前述のエピディオレックスのような医薬品が突破口にならないと、健康食品の原料としての評価はもちろん、社会的な評価もなかなか変わらない気もします。

ただ、もしかすると今回のコロナ禍が日本でも引き起こしているさまざまな「新グローバルスタンダード」的な社会変革が、CBDにとっては追い風となるかもしれません。

 “いわゆる「健康食品」” も、ホンモノ感ある「保健機能食品」も…

さて、冒頭で紹介した内閣府の食品安全委員会は、”いわゆる「健康食品」” だけでなく、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品という保健機能食品も含め、その使用について、とてもマトモな啓発メッセージを発信しているので紹介したいと思います。

「食品」であっても安全とは限りません。
・健康被害のリスクはあらゆる食品にあります。身近な「健康食品」にも健康被害が報告されています。
「天然」「ナチュラル」「自然」のものが、安全であるとは限りません。これは食品全般に言えることです。
・栄養素や食品についての評価は、食生活の変化や科学の進展などにより変わることがあります。健康に良いとされていた成分や食品が、その後、別の面から健康を害するとわかることも少なくありません。

多量に摂ると健康を害するリスクが高まります。
錠剤・カプセル・粉末・顆粒の形態のサプリメントは、通常の食品よりも容易に多量を摂ってしまいやすいので注意が必要です。

ビタミン・ミネラルをサプリメントで摂ると過剰摂取のリスクがあります。
・現在の日本では、通常の食事をしていればビタミン・ミネラルの欠乏症が問題となることはまれであり、ビタミン・ミネラルをサプリメントで補給する必要性を示すデータは今のところありません。健全な食生活が健康の基本です。
・むしろサプリメントからの摂り過ぎが健康被害を起こすことがあります。特にセレン、鉄、ビタミンA、ビタミンDには要注意です。

「健康食品」は医薬品ではありません。品質の管理は製造者任せです。
・病気を治すものではないので、自己判断で医薬品から換えることは危険です。
・品質が不均一、表示通りの成分が入っていない、成分が溶けないなど、問題ある製品もあります。成分量が表示より多かったために健康被害を起こした例があります。

誰かにとって良い「健康食品」があなたにとっても良いとは限りません。
・摂取する人の状態や摂取量・摂取期間によって、安全性や効果も変わります。
・限られた条件での試験、動物や細胞を用いた実験のみでは効果の科学的な根拠にはなりません。口コミや体験談、販売広告などの情報を鵜呑みにせず、信頼のできる情報をもとに、今の自分とって、本当に安全なのか、役立つのかを考えてください。

出典:内閣府 食品安全委員会ホームページ「「健康食品」に関する情報

ということで、食品系のCBD製品の場合、体制派・反体制派(?)を問わず、CBDに関わる業界の方々や消費者がこのような健康食品共通のポイントや注意点をより意識して、CBD製品を輸入・製造・宣伝・販売・使用すること…それが日本でCBDという成分やCBDオイルなどCBD製品が市民権を得る近道ではないのかと考える理想論者カンナビでした。

では、また!

CBD製品に治療効果を期待してはダメ!